インタビュー記事 -

トップフォーラム様インタビュー記事

トップフォーラム誌様より、当施設運営会社の代表取締役 岸清敬およびスタッフがインタビューを受けました。インタビュアーは女優の島田陽子様です。
以下に、記事を転載させていただきます。

島田 こちらは、2012年にスタートを切ったばかりとか。岸社長が介護事業を始めようと思われたきっかけは?

実を申せば、私がガンを患ったことが始まりでした。私はここ鳴門市の出身なのですが、大学進学のために上京し、以後ずっと東京でサラリーマン生活を送っていたのです。そしてもう後は老後を楽しむだけ、というところになっての大病でした。それで人生観が180度変わり、「故郷のために、それも同世代の人達のために何かできないか」と思うようになったのです。

島田 ですが、長く離れていた地元で新たに事業を興すのは大変だったのでは?

ええ。何しろ18歳から故郷を離れてそれっきりでしたからね。でも中野さん、阿部さんをはじめ、地域の人たちとのご縁に支えられたお陰で、その想いをこうして実現することができたのです。

中野 私は社長と中学時代の同級生でして、昔からの友だちで介護に精通していた阿部さんをご紹介したのです。ただ、同級生と言いましても、社長とは実に中学卒業以来50年ぶりの再会でした(笑)。ですが、ガンの手術を控え、一度こちらに帰っておられた社長から「ここで介護事業をやってみたい」という話を聞き、迷わず賛成したのです。と言いますのも、私はここのビルのオーナーでして、社長の願いを知った時、ちょうどビルが空こうとしていたんですね。そんな中、介護施設が新たにオープンすることは地域にとってもいいことだと思い、ぜひお手伝いさせてほしいと申し出たんです。

島田 運命さえ感じさせる再開ですね。ですが、岸社長と中野さんは介護は未経験だったわけでしょう。

中野 そこで阿部さんの登場です。彼女は介護福祉士、社会福祉士主事などの資格をお持ちで、長年現場でキャリアを積んでこられたプロ中のプロ。そこで、ぜひ事業に加わってくれるようお願いしたんですよ。

阿部 もう私も歳ですし、最初は少しためらいましたが、お二人の熱意に感化されてお引き受けすることにしたのです。

もし阿部さんが決心してくれていなければ、私たちも諦めていたと思います。介護の「か」の字も知らない私たちだけで実現できるわけがないからです。それにしても当社の成り立ちについては本当に不思議な巡り合わせが多かったです。

島田 人のご縁って本当に素晴らしいものですね。

中野 利用者様を募る際も人のご縁に助けられました。私と阿部さんの知り合いを通じて輪を広げていったんです。

阿部 私が以前勤めていたころに知り合ったケアマネージャーさんも、力になってくれたんですよ。

中野 阿部さんは介護の世界に顔が広く、信頼もとても厚いんです。当施設に勤める看護師も阿部さんのつてで集まってくれた方々なんですよ。何しろ阿部さんはとても思いやりの深い方。スタッフからも利用者様からも慕われており、何かあれば皆が力を貸してくれるんです。

そう。阿部さん、中野さんをはじめ皆様の力を借りて当社がスタートしました。そして、今も多くの人たちのお力で運営がなされているんですよ。私は皆様にただただ感謝するばかりです。

島田 そうした社長のお人柄もまた求心力になっていると思いますよ。

阿部 その通りです。社長のそのご人徳、仕事を現場に任せてくれる度量の大きさには頭が下がります。社長は帰り際に必ず「ありがとう」と言ってくれるのですが、業界歴の長い私でも、こんな経営者の方に出会ったのは初めてですよ。

いやいや、本当にそう思うから言っているだけですよ。私は今も月の20日ぐらいは東京で仕事をしているので、当社のことは皆にお任せ。帰ってくる度に環境がさらによくなっているので、感謝の気持ちで一杯です。皆が助けてくれるので何の心配もしていません。こんなに幸せなことってないですよね。

島田 人間関係って合わせ鏡なんですよね。だから益々うまくいくのでしょう。

お互い様の気持ちと感謝の念があれば何でもできると思います。多くの部下と接していたサラリーマン時代も、常にその気持ちを持ち続けていました。もちろん、これからも思いやりと感謝を何より大事にし、皆と力を合わせることで、当所をさらに充実させていきたいと思います。

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